大人であれば、寒ければ厚着をして決して我慢しようとはしません。ところが、子供は例え寒くても我慢をして遊びについ夢中になってしまいます。そういう意味では、子供は風邪などをひきやすいといえるでしょうね。そうかといって家では親が注意を払っていても、保育園や幼稚園などで友達から風邪をすぐに移されてしまいます。
ここでは、そんな子供によくある発熱時の対処方法についてご紹介いたします。
目次
発熱の原因を知ろう
発熱自体は免疫反応の一種
子供は、よく熱を出します。当の本人は元気でも親としては心配になります。ちなみに子供の発熱は、外部からのウイルスに対する体を守るための働きだといわれています。例えば朝は大丈夫だったのに、夕方から熱っぽくなるというのはよくある症状です。
ところが発熱は免疫反応の一種だということで、軽視してばかりはいられません。免疫反応の一種でない場合もあります。体温調整機能が麻痺しているために、熱が下がらない場合もあるからです。もちろんそんな時には、熱が下がるような応急処置をしたり病院に行く必要性もあります。
子供が発熱の症状と共にかかりやすい病気
子供は発熱の症状と共にかかりやすい病気というものがあります。そのため、発熱そのものよりもそれに伴う症状を見逃さないようにする必要があります。例えば大人でもよくかかるインフルエンザは、寒くなり始めた頃には流行しやすいので注意が必要です。
また水疱瘡(みずぼうそう)や麻疹(はしか)・おたふく風邪・風疹・肺炎などは、子供の頃にかかりやすい病気です。例えば水疱瘡は、水泡や湿疹が皮膚に発生します。そして、麻疹もポツポツとした発疹が現れます。さらにおたふく風邪などは、発熱と共に顔が腫れ上がったりします。いずれも子供の頃にかかりやすい病気なので、発熱と共に起こる症状に注意しましょう。
病院に行くべき目安やタイミングは?
数日熱が下がらない時には病院に行く
熱が数日下がらない時には病院の小児科で受診が必要です。ただし数日熱が下がらないという場合以外にも、吐き気が激しく水分補給がうまくできないとか、ぐったりとしているといった症状の場合も病院で診察してもらうようにしましょう。
また、赤ちゃんの発熱の場合にもすぐに受診することをお勧めします。それから虚弱体質の子供さんは、例え風邪でもそのまま放置しているとウイルスが血液を通してすぐに脳にまで到達してしまいます。そのため、すぐに病院で治療を受ける必要があります。
3日以上発熱が続くと肺炎や合併症の恐れがある
例え風邪でも3日以上熱が下がらないという場合には、肺炎を始めとして様々な合併症の危険性があります。例えば、子供がかかりやすい麻疹や水疱瘡・おたふく風邪などでも脳炎などの合併症が想定されます。
また寒くなり始めた季節には、インフルエンザが流行します。そんなインフルエンザでも脳症に至る場合もあります。ちなみに脳症の初期症状には、うわごとをいうといった意識障害が挙げられます。
家庭でできる備えは?
発熱時に必要なもの
突然子供に発熱の症状が出た場合には、休日なら救急病院以外の病院はお休みです。そんな時には、熱さまシートや解熱剤で応急処置をする必要があります。また発熱時には、よく汗もかくので脱水症状にならないように水分補給も必要です。ちなみに脱水症状の際には、水だけでは不十分なのでスポーツドリンクや経口補水液などがおススメです。
ただし気持ちの悪い時に無理やり飲ませても、嘔吐などでかえって逆に体の中の水分を失ってしまう恐れもあります。さらには、体温計についても乳児用の体温計があります。そして加湿器などもあると、ウイルスに対する抵抗力をバックアップしてくれます。
体力の消耗を最小限にするためのサポート
子供が熱を出している時というのは、体に侵入した異物やウイルスに対抗している真っ最中です。そのため、体力の消耗を最小限に抑えるためのサポートが必要です。例えば、なるべく静かな部屋でゆっくりと休めるような配慮や室温管理(20度程)などが必要です。
また発熱時に布団の中に入っていると、汗もかきやすくなります。おまけに汗をかくと衣服が湿ってしまうので、悪寒を助長させてしまうということにもなりかねません。ただし体がいうことを聞かないので、自分で着替えることはできません。そのため着替えなどのサポートをしてあげることも大切です。
まとめ
私の子供も小さい頃には、風邪程度で2回入院したことがあります。喉や首が腫れたのですが、もう少し遅ければ大手術になったと医者から注意されました。そんなありふれた風邪でも、抵抗力の弱い子供であれば髄膜炎などに至る場合もあるので注意が必要です。
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