カーペットは、壁紙と同様にお部屋の模様替えの際にはとても重要な役目を果たしてくれます。その代り畳やフローリングとは違って、コーヒーやジュースをこぼすとすぐに生地に染み込んでしまうので汚れを落とすのが厄介なのです。おまけに、水溶性なのか油性なのかといった汚れの種類によっても落とし方が多少違います。
ここではそんなカーペットの汚れ落としについてご紹介いたします。
目次
水溶性の汚れのシミ抜き
よくある水溶性の汚れ
水溶性の汚れでよくあるのが、子供さんがジュースをカーペットにこぼすといったケースです。またリビングでお客さんと楽しく過ごしている最中に、お酒をこぼしたりお寿司に使う醤油をこぼしたりすることもよくあります。コーヒーや紅茶もうっかりしていると、ついカーペットの上にこぼしてしまいます。
こうした水溶性の汚れは、食器洗い用の洗剤や粉末の中性洗剤を水で薄めて雑巾に染み込ませます。その後、汚れた部分をポンポンとたたくようにして拭き取ります。この時に注意したいのは、汚れを広げないようにすることです。最後の仕上げには、ティッシュや雑巾で汚れ落としに使った洗剤もきれいに拭き取りましょう。水分が少しでも残っていると、カビが発生する可能性もあります。
水溶性の中でも厄介な血液や牛乳の汚れ
水溶性の汚れの中でも、血液や牛乳などタンパク質成分の汚れには注意が必要です。こうしたタンパク質成分を含んだ汚れに対しては、粉末洗剤や石鹸・重層などが効果的です。これらの洗剤に含まれているアルカリ成分によって分解されやすくなります。ただし、冷たすぎる水やお湯を使うとタンパク質が凝固して取れにくくなります。
ちなみに血液や牛乳・皮脂汚れというのは、衣類の汚れを落とす際にも同様のことがいえます。例えばカッターシャツやワイシャツの襟についた皮脂汚れは、十分に落ちていないのにアイロンがけをしてしまうとタンパク質が固まってさらに落ちにくくなります。
油性の汚れのシミ抜き
マヨネーズやケチャップの汚れ
お家に友達を招いて、お酒を飲むという機会もあるかもしれません。ところがそんなお酒を飲むとついつい羽目を外して、お酒やマヨネーズ・ケチャップをリビングのカーペットにこぼしてしまうということもあるでしょうね。
お酒はともかくとして、マヨネーズやケチャップは油性の汚れになります。そのため、水拭きでは汚れも中々落ちません。そんな時は、まずはヘラのようなものでマヨネーズやケチャップの成分を取り除きます。その後、雑巾に中性洗剤を含ませて拭き取るようにすると落ちやすくなります。
ベンジンや除光液を使う
油性の汚れには、マヨネーズやドレッシング・卵・油性マジック・クレヨンなどによる汚れが挙げられます。こうした油性の汚れは、水と分離してしまう性質があります。そのためベンジンや除光液を雑巾に付けてたたくようにして、汚れを雑巾に染み込ませるような要領で徐々に落としていきます。
その他にも、中性洗剤や漂白剤を使うと落ちる場合もあります。いずれも汚れが落ちたら、使った洗剤やベンジンの成分も落としておくことを忘れてはいけません。
その他の汚れの対処法
チョコレートの汚れ
小さな子供さんのいるお家では、子供さんがお菓子をカーペットに落して汚してしまうことがよくあります。とくに子供さんが大好きなチョコレートは、夏の暑い時期には溶けやすいのでカーペットも汚れやすくなります。
そんなチョコレートの汚れですが、チョコレートには多少なりとも脂肪成分が含まれています。そのためまずは、ティッシュペーパーで大ざっぱに汚れを拭き取ります。その後、ベンジンでチョコレートの脂肪成分を拭き取ると汚れが落ちやすくなります。
ガムの汚れ
子供さんがガムをカーペットに落して、そのままにしてしまうということもよくあります。こうしたガムは、落ちにくい上に靴下などにくっ付きやすいのでよく嫌な思いをします。
そのためまずは氷を使って、カーペットに付いたガムを冷やしてカチコチに固めます。その後ヘラなどを使って、できるだけガムをはがしておきます。さらに残ったガムは、ベンジンを含ませた雑巾でたたくようにして落とします。
まとめ
カーペットの汚れ落としについていろいろご紹介しました。カーペットは、お部屋の雰囲気を醸し出す重要なアイテムですが、その分日頃のお手入れも大切です。万が一何かをこぼして汚してしまった場合には、後回しにはせずにすぐに対処するのがポイントです。
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